今日は知っていると粋な諺(ことわざ)英語集です。
仕事でうまくいかなかった時も、この言葉でずいぶん救われました。アメリカに来て初めてアメリカ人に慰められたときの言葉でいまだに忘れられませんし、その時の光景なども鮮明に覚えています。
“I apologize for this situation. I thought it was going to be good.” 「うまくいくと思ったんだけど、こういう状況ですみません」
“No worries, hindsight is 20/20.” 「心配しなくていいよ、hindsight is 20/20だよ」
”2020? It is 2001….. do you mean it will be good in 2020?” 「トウェンティー・トウェンティー?今は2001年だけど2020年ごろにはよくなるってこと?」
”No, no, no. I said Hindsight. Always 20/20″. 「違うよ、見た後から言うならだれでもトウェンティー・トウェンティーってことだよ」
“What do you mean by 2020?” 「そのトウェンティー・トウェンティーってどういう意味?」
“Vision sight, very good eyes. This could be successful if you would have known this?” 「視力のことだよ、とってもいい目ということね、もしこれが分かってたならうまくいってたはずだろう?」
“I see. Thank you for your kind words. It is like Columbus’s egg!”「なるほど!ご親切にありがとう。コロンブスの卵みたいなもんだね」
「後から指摘するのは誰でもできる」という意味ですね。Hindsight=後知恵、だけでも同じような意味で使われますが、20/20をつけることでさらに後出しジャンケン的に指摘する人を非難するような感じでしょうか。「下衆の後知恵」とも訳されるようです。
こういう言葉があるおかげで、アメリカでは「失敗」にも寛容なところが多いと思います。「失敗から学ぶ」という姿勢を見せればよいところは、長年「失敗の許される雰囲気にない」日本にくらべればかなり助かっています(笑)。
分数好きのアメリカ人ですから、視力にまで分数・・・。「単位のはなし」ではないですが、20/20は要するに日本版で言う1.0です。なぜだか分子の20を固定して、0.1の視力なら20/200、0.4の視力なら20/50と言います。これもこの会話をしたときに初めて知ったので、こういうところから英語は難しい(笑)