英語の発音、最初は・・・

英語
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初級者に英語を教えている上で、どうしても日本人には難しい英語の発音と英語らしい抑揚の付け方。私も完璧には程遠いのですが、やはり聞こえるように言う、アメリカ人が言うようにまねて発音する、ことを長年やってきたことで、似たような感じで言えるようになってきました。

その中でやはりコツというものがあるのだと思います。読むスピードがあるコツにより突然早くなったのと同じで、しゃべることもある日突然うまくなるような事が起きます。それが何だったのか、うまく言えない人を見ていてどこが違うのかも観察するようになりました。特に長いスペルの単語や、長い文章になると途端に大変読みにくそうにしているのも分かります。アルファベットを目で追いながら。

なんじゃ こりゃ~って感じですよね

また、日本では私の知る限り、「発音記号」とその「発音」をまともに学習しておらず、英和辞書や英英辞書にある発音記号を見ても、発音がピンと来ない方が多く、泣く泣く「カタカナ」を当てて読み方を覚えているので、これもやはり日本人が英語をうまくしゃべれない大きな原因となっていると思います。

発音記号は英語を母国語としない人が英語に接する機会が少ない中で効率的に発音を覚える方法であって、発音記号から単語の発声方法を知るアメリカ人はいません。すべて「人がそう言っているから」です。地名や人名などの固有名詞に至っては、なぜそう発音するのか不明なものが数多くありますから、私もアメリカ人によく質問したものです。「ルビ・ふりがなも無いのになぜ分かるの?」「いや、分からない。人がそう言っているからそう発音するのだろうと」

日本語でもたくさんそのような例があります。ひとがそう言っているから自分も・・・ひゃく、にひゃく、さんびゃく、よんひゃく、ごひゃく、ろっぴゃく、ななひゃく、はっぴゃく・・・・なんで、そうなんだ!?とアメリカ人に聞かれた「ほんの」一例です。別にさんひゃく、ろくひゃく、はちひゃく、でも分かるのでいいよと教えましたが、英語はアクセントの位置がヘン、発音がヘン、だとほとんど分かってもらえません。

そこで・・・

  • 英語にはアクセント・抑揚が必要

日本語のように全てのひらがなに母音が必ず含まれる非常にフラットな抑揚の言語と違い、英語はとても抑揚が大きい、また、大きくないと聞き取りにくい言語です。アクセントの位置も非常に大事で、音に「大」「小」があるだけでも随分違います。これにひと手間加え「大」「中」「小」のボリュームの使い分けをすれば、グッと英語らしくなってきます。

  • 大 ――― アクセント(母音)の位置 ボリューム 18
  • 中 ――― アクセントの無い母音   ボリューム 10.5
  • 小 ――― 子音                    ボリューム 7         

たとえば、発音記号では となるマクドナルドを、無理やりですがカタカナで英語にふりがなを付けるとすれば、、、と考えました。

McDonald’s =マ・ク・ド・ナ・ル・ド とは大変長くて言いにくいので、日本でも短縮してマックとか言っているわけですね。 無理やり、カタカナと音の大きさをフォントサイズで表せば、こんな感じか・・・

             中 小  大  中 小

ーーーー McDonald’s----

              ルズ

この半角カタカナの小さな字は見えるか見えないかの大きさですから、聞こえるか聞こえないか、言ったか言わないかくらいの音の大きさで、私にも当初は「ダナ」としか聞こえないようなものでありましたから、みなさんも最初は、マクルズで良くて発声時間とその労力は半分くらいになります。これくらいの省エネ発音をしないと、あの量の単語数を一気にしゃべれません。もちろん、英語の発音にカタカナを当ててしまうのは良いことではないのですが、取っ掛かりはしょうがないものがあります。

ややこしいことにこの音の大きくなるアクセントの位置が、単語によりまちまちなので、話し言葉になるとさらに最も強調する単語を強く発音する傾向もあり、単語の区切りすらどこにあるのか分かりにくく、まったく違う様に聞こえてしまう原因でもあります。「昼メシどうする?」「マックはどう?」How about McDonald’s で、

トマクルズ

なんてことになり、この半角カタカナフォント小はこれだけ読みにくいのですから、実際の音としてもかなり小さく短いのですね。不思議なことに、自分がこのような感じで発音できるようになったと同時に、アメリカ人の言っていることが突然聞こえるようになります。だから恥ずかしがらずに Hot Dogはットッグてな感じでいきましょう。

再三ですけど、こんなカタカナ表記をすると英語の専門家からは邪道だと叱られそうです。ただ、「ハウ アバウト マクダナルズ」とは言ってくれないし、自分もそれにより近い形で言わないと伝わらない、ということを知ってもらいたくてこのような表現になりました。

本当に最初どうしても発音のコツがつかめない人に苦肉の策で、どうしても「TH」とか「R」「L」などたくさんの発音はカタカナでは表現できませんから、参考ということでお願いします。

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その他、最近ではエンターテインメントが長いので「エンタメ」と略したり、私の知らない英語の短縮形日本語が続々と開発されているのは、私も結構分からなくて困っています。(笑)

ただ、昔からあるインフレ、ビル、スーパー、エアコン、パソコン、コンビニ、リモコン、など短縮形も挙げたらキリが無いわけで、前述したようにこのようなカタカナ英語を、英語で言えるようになっているだけでも結構ボキャブラリーが増えることにもなります。

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