「英語」の項でも何度か顔を出すカタカナ英語。舶来のものはなるべくそのままの単語を使って和風のものと区別しようとした結果、洋風のものであふれるようになった日本ではカタカナで呼ぶものがすでに50%を超えているのではないでしょうか。それを英語風の発音で言えるだけで、かなりの英語ボキャブラリーになると申し上げました。
ホッチキスやシャープペンシルなどの、通じない和製英語を記した英語の専門家のサイトはたくさんあるようなので、そのようなリストはそこにお譲りして、私にとってはナイターやミシンなど「粋な」和製英語もある中で、「惜しい」というか「個人的に気に入らない」和製英語も結構あります。
(駅の)ホーム・・・platform = (広範囲の)足場、踏み台。日本では家のこともホームと言うのにダブらせてまでホームというようにしたのか?
ストライキ・・・strike 野球などのストライクと区別したかったのでしょうが、違う言葉だと思っている人が多く、英語でもストライキと言っている。ブレーキは本来全く同じ発音のBreakとBrakeを使い分けようとしているのでやや納得です。
プレハブ・・・pre‐fabricationの=前もってつくられたもの、なぜプレファブとならなかったのか?カタカナの充て方がいい加減すぎると思ったのですが、スマホも同じですかね(笑)
ロス・・・ロサンゼルスの略。 マックと同じでLos Angeles の最初をとってロス。Losはスペイン語の不定冠詞(英語でいう “a”や”an”ですね)ですから、そこだけ言うか?と思います。そう言うならば、おなじくLas Vegasも 「ラス」というべきではないか???(笑)
最近はロックダウンとかオーバーシュートとかクラスターとか、カタカナ英語がさらに乱立していますね。以前の「外来のモノ」に対してカタカナで読むのと違って、最近はより高度な教養型のカタカナが増えてきました。ただ、間違っているのではないのでしょうが、これだけロックダウンしてオーバーシュートしているアメリカに住んでいてもそんな言葉はあまり聞かないので、やはり和製英語は識者が日本人にとって言いやすいことを最重要視した結果なのでしょう。「気に入らない」というのは不適切でした。
また、視点は異なりますが、コンプライアンス、コミットメント、リテラシーなどの意味、概念は本来外来のものではないと思われるのに、最近どしどし日本で使われるようになったのは何故なのかの考察も別の機会に触れたいと思います。
一例を挙げますと、complianceの場合は、法令遵守という当たり前の事ができていなかったので、これからは欧米のように真面目にやろうという表れだと思います。セクハラやパワハラもこれに近い状況ですね。日本は明らかに世間体はやたらと気にするのに、ばれなければいいという風潮があります。これはとても繊細な議題で、よく考えて書かないと怒られそうです。
あくまでも英語や言語の専門家でないわたしの個人的な意見ですので悪しからずご了承ください。