芝刈りのスタートアップ

アメリカ生活
この記事は約3分で読めます。

新型コロナウィルスで世界的にせっかくの春の季節が台無しになってしまいました。ところが、アメリカでは「芝刈り」の季節が容赦なくやってきます。厳しい冬が終わり暖かくなってくると急に芝が伸び始め、暖かくなって嬉しい反面「・・・」と実は現実逃避したくなるときです。

この時期の芝刈りが何が大変かというと、やってみないとなかなか分かりません。昨年に最後の芝刈りをしたり、落ち葉拾いをやったあと厳しい冬の間数ヶ月も放っておいているものですから、芝刈りの前に「掃除」や「片付け」が大変です。落ちている枝とか、昨年から持ち越して端っこの方にたまった落ち葉とか、樋にぎっしりつまっている落ち葉とかの掃除、これはたっぷり一日かかります。

そしてやっと芝刈りができる状態になって、納屋から芝刈り機を出そうとするとガソリンが入っていなかったり、バッテリーが上がっていたり、タイヤの空気が抜けていたり。ライディング・モウワーだけでなく、プッシング・モウワーやトリマーその他チェーン・ソーなどもろもろの器具が無事に全部立ち上がることはあまりありません。昨年激しく酷使したあとに、4~5か月使ってなかった状態ですから、いつも祈るような気持ちでエンジンをかけるのです。

幸運にも全部無事に使えたりすると、神に感謝する思いです(笑)。ガソリンがない、ガソリンを買いに行って、給油して、バッテリーが上がっていて車につないで給電して、エンジンをかけてみたら燃料フィルターが詰まっていて、燃料系を外してエアーコンプレッサーのエアで清掃する、なんてことをやっているともうその日は芝刈りはできません(笑)。

救いとしては、家を買った14年前に大体のものを揃えたわけですが、いまだに全部使えていることです。酷使するわりにはあまりメンテナンスをしていないのに、アメリカ製は意外と頑丈です。

冒頭写真のライディング・モーワー アメリカ伝統John Deer製。新車標準的なもので$1,500くらいで買えます。本当に広い家に住んでいる人は刈り幅もひろくノーターンと言われる$3,000~$4,000するものもあります。アメリカは一般的に家庭に一台あるのが普通なものは、プロ仕様でなければDIYツールも含めてかなり安く手に入ります。

Pushing Mower

プッシング・モーワーは駆動輪付きでも$250もあれば結構いいものが買えます。トリマーは私のは電動で$80くらい。最近はバッテリーの性能があがりバッテリー駆動のプッシング・モーワーとかトリマーが増えてきていますが、わたしはモーワーはガソリン、その他は電動(コード)派です。コードからの呪縛から離れられて便利とはいえ、電気自動車と同じくあの「充電」の時間が個人的には耐えられません。特にハードに長く使う場合は、予備バッテリーを持っていても連続使用1時間~だとゆっくり使っていられません。バッテリー駆動でいいのは電動ドライバー兼簡易ドリルが妥当だと思います。

この芝刈りの開始時期も、「さすがにもうやらないとまずいぞ」なんて思ったときですから、掃除や道具のメンテをやっているうちに週末が終わり「さすがにもうやらないとまずいぞ」がもう一週間心に重くのしかかります。

Trimmer

芝刈りは始めてしまえばほぼ毎週。ライディング・モーワーで2時間、隅のほうなどをプッシング・モーワーで1時間、トリムまでする場合はさらに1時間、これがほぼ毎週あるというのは、そういう経験がもともとあまりない日本人にとっては過酷に思えてしまいます。しかし、まわりの家々はもっともっとやっている、さらには花壇から畑から木々の手入れから明るい間一日中庭にいるような人たちがたくさんいます・・・・一度隣人にそのようにこぼしてみたら、「ウェルカム・トゥー・アメリカ」と言われてしまいました。意味としては「文句言わずにやれよ」ということですね(笑)。

春先にだんだんと芝生が青々としてきて庭がきれいになっていくのを見るのはとてもいいものですが、このやらなければいけないプレッシャーは結構なもので、週末に雨でも降ろうものならかえって肩の荷が下りたりします(笑)。

今週はトリムはいいか。。。

タイトルとURLをコピーしました