ゴルフをやる方だけ読んで下さい(笑)。アメリカはゴルフ天国ですから、わたしも関東圏ではできなかったゴルフを約25年のブランクを経てまたやりはじめました。
ある程度の年齢になってもできるスポーツ・趣味として、ゴルフはとてもよいものですが、日本の特に首都圏ではコストの問題があって裕福でなければなかなかできません。アメリカでは人が住む郊外では車で5分も走れば違うゴルフ場があるほどですし、また週末でも$25くらいから、かなりまともなパブリック・ゴルフコースがあります。平日仕事が終わって18ホールまわるのに$15そこそこというコースもたくさんあります。
わたしは知らなかったのですが、日本のパブリックコースではライディング・カートがメインで歩いてゴルフをさせてくれるところは少ないそうです。若いころ1年ほど大真面目にゴルフをしていたときはまだゴルフカートが普及していない時で、キャディさんが付こうが、セルフであろうが歩いてゴルフをするのが普通でしたから、アメリカでゴルフを再開した今でも歩いてやりたい派です。カートを借りるのに通常$5~10くらいかかりますから結果的に節約にもなりますし一挙両得です。
カートゴルフも何度か経験しましたが、何かとせわしない感じがします。ボールの地点についたら、後ろからクラブを取り出して、急いで打って、急いで戻してまたカートに乗る。グリーンまわりからのショートアプローチになったら、カートをグリーンまで先に近づけて、ウェッジ何本かとパターを取り出してボール地点に戻る。たいていは同伴者と一緒二人乗りのゴルフカートに乗りますから、ティーグランドからグリーンの間はジグザク走行の行ったり来たり。自分のセカンド・ショットを打つ間は同伴者は待っているわけですから落ち着かない。
結果的にプレー総合時間としては短縮にもなるのでしょうが、ゴルフをプレーしている時間が相当短く感じます。なんといっても、ゴルフはスイングするのに5秒とかかりませんから、仮に100打としても500秒=8.3分しか実際のプレーはないわけで、素振り、ライン読みなどを考慮して15秒としても、4時間もかかって25分しかゴルフをしていない計算です。
ティーショットを打ったあと歩き始めたら、今の反省点と次の戦略を練りながら歩く。ボールの地点に着いて、自分の打つ番が来るまでじっくり風を読んだり、次の落としどころを考える。など、18ホール、4時間ずっとプレーが継続している感覚になります。なんと言うのでしょう、この独特の間がなく、カートでシューっと移動して乗ったり降りたりしていると何かゴルフをやらされているような感覚を持ちます。もちろん、体力的には相当に温存されますし、ホール間が遠いようなゴルフコースではなんといっても総合時間が短くなり、他の早いパーティーに迷惑をかけずにすみます。
ある程度上達して機敏に歩けば、そうそうカートチームにも迷惑をかけません。平坦なコースでは手引きカートで、アップダウンの強いところはバッグをかつぐ方が足腰への負担は減ると思います。私は基本的にどこでもバッグをかついでやっています。その他バッグを担ぐ利点としては歩いているときに両手があいているということです。寒い日は両手をポケットに突っ込めますし、歩きながら今使ったクラブをきれいにすることもできるし、バッグからスニッカーズを取り出して袋をあけて食べることもできます(笑)。例外としてカートに乗るのは、真夏の午後の炎天下の場合くらいでしょうか。アメリカ中西部でも真夏の炎天下は殺人的な暑さになりますから、4時間歩いてプレーすると汗で全身の服がずぶ濡れになるほどですので熱中症などの危険があります。夏場は朝7時のティータイムで涼しいうちに歩いてプレーし、11時には終わって昼にはもう家にいる、というのがなんといってもアメリカらしくていいですね。
わたしが使っているバッグはタイトリストの軽量バッグの2年オチくらいのものです。歩いて毎週ゴルフをしていると、やはりバッグとシューズの痛みは結構早いです。
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ゴルフもやるからにはうまくなりたい、すべてのゴルファーが思うことです。快心のナイスショットや、入れたいときにラインも読み切って思い通りに打てて入った2メートルのパット、などの感触が忘れられないのがゴルフの魅力です。そんなことは1ラウンドに何回もあるわけではなく、たいていの場合はお金を払って欲求不満を溜めるとても難しいスポーツです。
中長期的な展望として、スクラッチでまわりたいとか、シングルになりたいとか、90を切りたいとかありますが、やはりプレーするその日に限って言えば自己ベストを出す、というのが一般的な目標だと思います。それがある程度上達すると、一年に一度あるのかないのかみたいな中で苦労するわけですね。
スコアメイクには戦略が欠かせませんから、そういう意味で「歩いてゴルフ」をお薦めします。「ゴルフは上がってナンボ」を突き詰められます。しかも4時間、自分のスコアと戦略とスイングに没頭できますから、どんなイヤなことも忘れられます(笑)。さらに言いますと、クサッて下を向くのではなく、木々を見て、空を見上げて、雲行きと風向きと匂いを感じながらゴルフをすれば上達間違いなしです。