仕事で使える英語ことわざ集のひとつです。
“The last straw that breaks the camel’s back”
というのがフルレングスの言い回しで、重たい荷物を運ぶためのラクダの背を壊す、最後の藁(わら)ということですね。
日本では飲み物用のストロー (drinking straw) を想像しますが、この場合はいわゆる藁(わら)で、麦わら帽子 (straw hat) のように使うものです。
もう本当に限界まで重たい荷物を載せていたら、最後は藁一本で限界を超えるということで、藁(わら)のような、どんな小さな軽いものでも、ラクダの背を砕く可能性があるということを説いています。
Oxford Learner’s Dictionaryでは、「一連の悪い現象などで、もうそれ以上容認できなくなる最後のもの(こと)」と説明されています。日本語で言えば「堪忍袋の緒が切れる」みたいなものでしょうか(笑)。
この 「堪忍袋」については、人の感情のみに使える表現ですが、the last strawはそのフルレングスの表現の通り、物理的や機械的なことにも使えます。
いろいろな負荷がかかってそれに耐えている機械要素や構造物、建造物でも、予想しない些細な力 (the last straw) により破断したり、崩壊したりするときに、よく使います。
使えると粋ですし、知らないと聞いても何のコッチャとなりますから、技術者の方は是非、覚えておきましょう!