英語では単位を省略、つけないことが多く、慣れないうちはとても混乱します。単位として使う言葉自体が日本語のように充実していないからだと思います。
時間=「時」=o’clock 部屋番号 =「号(室」」= room などの「単位」となる言葉をかなりの確率で省略してしまうので、
「230号室で3時半に会議をしましょう」 “Let’s meet at 3:30 in 230”.
わたしは聞き間違えて、「330号室で2時半」に待っていました。誰も来ないので連絡して間違いに気が付きました(笑)。
彼らはどちらも「スリーサーティ」「ツーサーティ」としか言わないものですから。
その時は、分かりにいから単位くらいつけろよと思って、ふと、日本語の数のかぞえ方の充実度と複雑さにも気付いてしまいました。日本語には単位として付けやすい何かが用意されていて勘違いできないようになっていると、下記のようにアメリカ人と話しました。
「へー、日本語では部屋のことは「号」ってつけるのか。時間は「時」でいいんだね。」
と、アメリカ人も興味を持ってきて、「じゃあ、これは?これは?これは?」と聞かれているうちにですが・・・
「小さい犬は一匹、二匹、大きな犬は一頭、二頭」
「車は一台、二台、船は一隻、二隻、人間はひとり、ふたり・・・あ、これは特殊だね、いちにん、ににん、でもいいよ」
「ペンや定規など細長いものは一本、二本、そうでない消しゴムみたいなものは一個、二個と数えるんだよ」
「本?Bookは細長くないけど、さすがに一本、二本だろう?」
「本は一冊、二冊・・・・、服は一着、二着、あ、でも下着は一枚、二枚かな?靴や靴下は一足、二足・・・一足で一組という意味ね、家は一軒、二軒・・・、ビールは一杯、二杯、年齢は一歳、二歳、豆腐は一丁、二丁、おはしは一膳、二膳・・・(笑)、、、」
「なんだそりゃ、英語の方が全然いいじゃないか、1 book, 2 books,,,,, 1 dog, 2 dogs, 1 house, 2 housesでいいんだから」
「どうやらそのようだね・・・英語の単位について文句を言うのはやめることにしたよ(笑)」
数える対象に対して、何かしら必ず取り決めがある日本語の単位はかなり難しいのですね。「うさぎ」とか「タンス」となると日本人でもアヤシイ人が出てきます。そのような複雑な言語を無意識に使いこなしている日本人は大したものであると本当に思います(笑)。
単位については「百」や「千」についても、「にひゃく」「さんびゃく」「はっぴゃく」や「せん」「さんぜん」などと付く数字で読み方が変わります。
そもそも、基本的なものの数え方のひとつに、
ひとつ・ふたつ・みっつ・よっつ・いつつ・むっつ・ななつ・やっつ・ここのつ・とお
ってありますよね。もうわたしではここから説明ができません(笑)一個、二個、や一歳、二歳と何が違うのか?基本的な単位を覚える以前に子供が使う幼児語ということでいいのか?
一日、ふつか、みっか、よっか、いつか、むいか、なのか、ようか、ここのか、とおか
と、「日数」を数えればさらに変化。「はつか」とか「はたち」なども突然でてくる変化球ですよね。
また、昇順でものを数えるときに
いち・にー・さん・しー・ごー・ろく・しち・はち・きゅー・じゅー
って数えるのに、降順で数えるときにはなぜだか
じゅー・きゅー・はち・なな・ろく・ごー・よん・さん・にー・いち
と、ほとんどの人が言うのも説明できません。600を「ろくひゃく」ではなく「ろっぴゃく」と発音するのと同じように「言いやすいから」というのが、間違いないく正解であると思いますが、特に日本語を学ぶ外国人などに説明するには、日本語の特殊な慣習が多すぎます。
ということで、このような複雑怪奇な日本語に比べれば、英語はなんて簡単!!!ということにしましょう(笑)